「ん？どうしたの？有野？修二？」

美咲が鍋から目を離し、俺らを見つめた。

「ううん、大丈夫だよ。ねっシュウ。

わあ、シュウ見て、とっても美味しそうだね。美咲凄いねぇ」

ユウノは、笑ってそう俺に言った。

さんきゅ、そう心でユウノに言ってから、俺も笑顔を見せた。

そうだ、阿佐谷さんと美咲は俺らよりも長い時間いるんだから、このくらいしょうがねえんだもんな。

美咲を好きなのは変わんないんだから、そのくらいでへこたれちゃ駄目だよな。

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