第59話

部屋の中は、意外というか、なんというか。



女の子の部屋って感じではなかった。



ピンクや赤などはあまりなく、どちらかといえば黒系が多い気がしたし、割とガランっとした雰囲気で、無駄なものが一切ないという感じだった。




「なんつーか、女らしい部屋ではねえな」



ぽろっとジョーが言葉を溢す。




「ああ、アイツあんまそういうの興味ねえから家具とか色々この部屋のもんは俺やママとかオーナが用意したもんばっかなんだ」



それなりに、女らしいもんは多分全部ママとかオーナだっと阿佐谷さんは言っていた。



そうなんだ。




「まあ座れよ、なんか飲むか?

雅人が持ってきた芋でも飲むか?先に」




そう言って、須藤さんから貰った黒瓶を俺らに見せてきた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る