「いいんですか？ミサキは」

須藤さんがすぐにこう言葉を返す。

「ん？ああ、大丈夫だ。

アイツは俺に御持て成ししとけって言ったんだ。アイツの言葉を無視する方が駄目だろうが？」

そういえば、さっき美咲が言っていた気がする。

でもそんな美咲の一言だけで俺たちに優しくしてくれいるんだと思うと、やっぱりなんだかすげえんだと思う。

「待ってろ、グラスと氷持ってくるから」

そう言って一度消える阿佐谷さんを横目に、俺らはキョロキョロっと美咲の部屋を見ていた。

「なんか、緊張するね」

へへっと俺に言葉をかけるのはユウノだった。

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