第35話

電話を切ってから、恐る恐る皆に。



「な、なんでそんなに見てるの?」



そう聞いてみると、皆はハッとした顔で。



「い、いや見てるつもりはなかったんだけど」


「ああ、なんていうか、つい?」


「そう、そう。別に聞き耳たてた訳じゃねえからな」


「うんうん。そんな阿佐谷さんの美咲の会話が気になった訳じゃないからね」


「お、おいユウノ!」



ははん、そういう事。

私と凜にいが何話してるか聞いてたって事か。


見てる訳じゃなくて、聞き耳たててたのね。




「別に日常会話だったでしょ?」



そう聞くが、なんとなく皆は少し気まずそうにしていた。

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