第34話

「じゃあ、とりあえず凜にい電話してから家行こうか」



そう私が皆に言えば、それはそれは嬉しそうに頷いた。



そして、私は凜にいに電話をかけた。




「もしもし、凜にい?」


『ん?どうした』


「あのね、今皆のとこにいるんだけどね、あ、雅人さんもいるんだけどね」


『は?雅人?ああ、もしかしてアイツお前に会いたくて乗り込んできたって感じか』


「流石その通り!」


『クスクス笑ってんじゃねえよ、で、なんだよ。お前がその程度俺に電話してこねえだろ?』


「あ、そのね、皆でね今日家来る事になったんだけどいい?」


『は?』


「なんか皆来たがってたし、今日凜にいも早いって言ったからさ」


『あー、あー、まあいいか。

お前と二人で過ごしたかったけど、いい牽制にもなるだろうし』


「牽制?」


『こっちの話しだ、まあ話しは了解した。

お前何時ころ家つく?』


「えー、うーん、買い物したりしてからだから19時くらいかな」


『そうか、なら俺今外だからそのまま今日は帰るから俺の方が早く家につくわ』


「あ、本当?了解です、じゃあ後でね」


『おう、気をつけてな』





っと、本当いつも通りの普通の会話をしていたつもりだが、なんでか、凄い皆に凝視されていた。

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