第2話

それに私も学校から帰ると、桜たちと遊ぶ日以外は皆のホテルの部屋に入り浸るという、前の生活と同じ感じなので、別に凜にいが夜しか帰ってこなくても平気なんだけどね。



そんな、前となんら変わりない生活を送り始めていた。





ただ、少しだけ、



変わったと言えば……




これだ。




今は学校が終わって皆の部屋にいるんだけどね。





「髪を切った美咲も可愛い」



そう言って本に目をやりながらも、私の頭を撫でるのは灰利。



「確かに、美咲って小顔だからショートだとより一層可愛らしさが増すよね」



ふわっと笑うのは康人。



「ま、でも長くても短くても似合ってんじゃね」



ふいっとこっちは見ないで言うのは譲二。




「俺は美咲ならどっちでも好き」



甘そうなケーキをちびちび食べながら言うのは修二。



「僕も、シュウと同じ意見」



なんて言ってきゃっと両手で何が恥ずかしいのか顔を隠す有野。






そう、



皆、



なんか、




甘いんです!

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