第7話

私達は元居た控室に戻り、ひと息付いた。


「終わったわね…」

私はバックから眼鏡を取り出して着け、軽く息を吐く。


「渉さん?」


控室に渉さんが入って来た。

「これ・・・」


「あ・・・」


お母さんに会社の人から預かった祝儀袋を渡した。


「佑月もありがとう…」


「あ、うん・・・」


「なぁ―二人で話がしたいんだけど・・・いいか?」



「えっ?」


渉さんの思わぬ言葉に驚いた。

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