第3話
タキシード姿の渉さんが控室に戻って来た。
「渉さん訊いて頂戴…あれほど…式の時はコンタクトにしろと言ったのに…佑月ってば…眼鏡掛けているのよ…」
「別にいいじゃないですか…佑月は眼鏡の方がスキなんだから…」
私の眼鏡よりも今の渉さんの頭の中は本日の挙式披露宴で頭が一杯だと思う。
「・・・まぁ、俺も眼鏡掛けない佑月の方が可愛いと思うけど…」
渉さんに可愛いに言われ、私は頬を紅くした。
「渉さんもそう思うでしょ?」
私の母と渉さんは実の親子のように馴染んでいた。
対する私は渉さんをお義兄ちゃんと呼べなかった。
そう、私は彼に初めて会った時から恋心を抱いていたから・・・
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