第2話

「佑月、いい加減にコンタクトレンズしなさいよ…その眼鏡…貴方に似合わないわよ…」


「私…コンタクト嫌いなの…お母さんだって知ってるでしょ?別に眼鏡でもいいじゃない…」


「眼鏡を掛けて地味にしてるから…秘書なのに…恋人の一人も出来ないのよ…佑月」



私は細谷佑月(ホソヤユヅキ)二十五歳。

大手食品会社『クリスタルコーポレーション』の関連会社『オリオン』社長秘書。


本日は義理の兄で、大手電機メーカーーに勤める義理の兄・渉(ワタル)さんの挙式披露宴。


渉さんの父と私の母が再婚。

一人っ子だった私にお兄ちゃんが出来た。


あれから十年・・・



渉さんの奥さんは私と同じ秘書課の同僚の千寿子。


私の会社の友人として自宅に招いた際、渉さんが千寿子に一目惚れしたのがきっかけ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る