第88話
「あ……ナオくん……」
「あっ、ちょ……ゆづ、あんまり締めないで。まだイきたくないから」
そんなことを言う割には、ナオくんはキスをしながら私の胸を優しくなぞるように触れてくる。
「……!」
変な声が出ないように息を詰めて耐えていると、
「……っ、これクセになりそ……」
ナオくんが幸せそうな吐息を零した。
「わ、私はこれ、やだ……」
私が首を横に振ると、ナオくんは私の目をじっと見つめる。
「この体位が嫌? それともソファーの上が嫌?」
そんなの、決まってる。
「ソファーがやだ……」
何か、いけないことをしている気持ちになるから。
「イケナイことしてる気分になる?」
口には出していないはずなのにズバリ言い当ててきたナオくんは、やっぱり意地悪そうな笑顔を浮かべている。
「……っ」
思わずナオくんを涙目で睨みつけると、
「……分かったよ。ベッド行こ」
私から体を離したナオくんは、私をお姫様抱っこして隣の寝室に運んで、
「その代わり、いっぱいイッてもらうから」
「――っ!」
ベッドに横たえた瞬間、私の体を一気に貫いた。
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