第87話
ソファーに腰をかけたナオくんの膝の上に
「ゆづ……!」
「……っ、はぁ……」
ナオくんの首に両腕を回してしがみついて、座った姿勢のまま下から激しく突かれていた。
ここが明るいリビングだから恥ずかしいとか、そういう感覚は既に麻痺している。
ただひたすらに、ナオくんから与えられる快楽に身を委ねて、ナオくんの体に寄りかかるようにして必死にしがみついていた。
ろくに息も出来ない程激しい行為の最中、それでもナオくんは私の唇を塞ごうとする。
「ナ、オく……苦し……」
顔を背けて彼からのキスを拒絶すると、不意にナオくんは動きを止めた。
「……俺はゆづとエッチしながらキスするのすげぇ好きなんだけど。ゆづは嫌?」
「……」
嫌とか、そういうんじゃないんだけど。
こんなにキス魔なナオくんが“女友達”とのキスを拒んでたなんて、今でも本当に信じ難い。
「ゆづー? キスさせて」
珍しく甘えた声を出すナオくんに、この私が逆らえるはずもなく――
「……んっ!?」
唇が軽く触れ合っただけなのに、その瞬間に私の中でナオくんのそれが更に大きく反応したのが、感覚で分かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます