第6話
「頑張れってコメントくれたのは昨日も来てくれた人ですか。そうだったら本当にありがとうございます。rioは自信が持てなくて変わろうと思ってます。だから応援コメントをもらって本当に嬉しいです。今、勇気をもらいました。冒険して普段買わないような下着を買ったので見て下さい」スカートをあげていく。「他のお姉さんだといろんなポーズしますよね。rioはわからないのでポーズをコメントで教えてください。お尻ですか。おっきいから恥ずかしい。でも勇気もらったからやってみます。こうですか。引っ張って細くするんですか。見えちゃうからダメですよ。お尻フリフリしますから許してください。四つん這いですか。えぇぇ そんな格好誰にも見られたこと無いのに。次、次の機会にチャレンジします。皆さん下着は下だけで満足ですか?rioはお揃いのブラも見てほしいな。自分からお願いする悪いrioですけど見てくれますか?コメントありがとう。」薄手のパーカーを下からめくっていく。下乳部分までめくって「どうですか?見えてます。この恥ずかしいけどドキドキするの好きです。rio悪い女に変わっていきます。キャッ 今俺が変えてやるってコメント来たの。ドキドキしました。ありがとう。rio男性経験少ないからチョロいなんて思ってるでしょう。実はチョロいんです。だから構って欲しい。お願いrioを変えて欲しいです。あ~ん恥ずかしいけど興奮しちゃいます…」
気になるけど風呂だな。パソコンを閉じた。
変えてほしいか…俺が変わっていくのは劣化。老化だもんな。もし変われるとしたら店長のくれたチャンスを手に入れて転職できたらかな。新しい環境ってのは良くも悪くも変わるからな。覇気がないって言われた俺がチャンスを掴めるのか。あ~またグダグダ考えてる。変わる前の試練かよ。まったく。
次の日が来た。今日は明るめのネクタイにした。といっても持ってるなかでだから、それほどでもない。準社員から変われるかもしれないターニングポイントだ。そんな大げさなもんじゃない。でも生活的には大きなことだ。慎重に行こう。
出勤して店長に呼ばれる。五時に先方の店舗で話を聞いて終われば帰っていいそうだ。店長は業務上行けなく俺一人で行く。先方の会社は店舗展開している書店だ。一人で訪問する緊張感と業務内容が違うだろうという不安感がじわじわ来てる。年を重ねると環境の変化に心が追い付かなくなる。俺は無謀なことをしているのか。グダグダで嫌になる。でも、それも自分だ。そんな状態でも乗り越えられた試練はあったさ。俺はそのことを知っている。それだけでいい。
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