戸惑い(直人side)
第39話
ゆづが、急激に可愛くなったような気がする。
そう思ったのは、ゆづが専門学校に通うために田舎から出てきて、俺の住む街に引っ越してきた時だった。
これは多分、モテるんだろうな。
なんとなくそう思っていたら、まさか本当に夜道で尾けられることになるとは。
ゆづを初めて部屋に招いた時、本当はその日は“女友達”の所に泊まりに行く約束をしていた。
妹のように可愛がってきたゆづが困っているのだから、“女友達”との予定をキャンセルすることは別に何の抵抗もなかった。
でも――出来ると思っていた日にそういうことが出来なくなるのは、やっぱり何だかモヤモヤして。
だからなのか、ゆづに“セフレにして欲しい”と言われた時はほんの一瞬だけ、ラッキーだと思ってしまった。
ゆづ本人が言うように、彼女の見た目は本当に俺好みだから。
ゆづは、俺がこの世で唯一愛しいと思っている舞に似ているとよく言われているけど……
俺から見た2人は、全然似ていない。
髪型や雰囲気は確かに似ているけど、舞には舞だけの、ゆづにはゆづにしかない魅力があると思っているから。
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