第15話
「はぁ!? なんでそんな大事なことを今になって――」
言っている途中で、ナオくんに乱暴に顎を掴まれて――
先程とは全然違って、とても優しく触れ合う唇に、
「……」
私の文句は途中でどこかへと消えてしまった。
先程よりももっとゆっくりとした動きで唇が離れ、私の顎からそっと手を離したナオくんは、
「……お前、もう俺のセフレ失格」
私を冷たい眼差しで
クローゼットからバスタオルとスウェットの上下を取り出し、それを呆然とする私に向かってバサッと放り投げた。
「馬鹿げたこと
セフレ失格って言ったのに、シャワーって?
「えっ? それって……」
戸惑う私を、
「勘違いすんな。お前のことは絶対抱かねぇ」
ナオくんは今まで見たこともないくらいに冷たい眼差しで睨みつける。
「ガキはさっさとシャワー浴びてとっとと寝ろ!」
ナオくんはそう言うと、また寝室に向かい扉を乱暴に閉めた。
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