第80話
2人で仲良く鍋をつついて、友季が後片付けをしている間に舞が入浴を済ませて。
そうして夜も更けた頃。
ベッドの中で、
「……っ」
舞は友季の体温に包まれて熱い吐息を零す。
ぎゅっときつく目を閉じる舞を、
「舞……」
友季が愛おしそうに呼びながら、舞の手を指を絡めるようにして優しく握った。
舞がゆっくりと目を開けて、友季をじっと見つめる。
「トモ、く……」
舞の目から零れ落ちる涙を、友季がぺろりと舐め取った。
「しょっぱい」
優しく微笑む友季に、
「……あ……」
舞はまた恥ずかしそうに目を逸らす。
舞が何か言いたそうにしているのを、友季はとっくに気付いていたし、話してくれるのをずっと待っていたのだが、
「……っ」
舞は言いたいことも、喘ぎ声とともに我慢してしまっているらしい。
そう思った友季は、舞から一度体を離すと、
「?」
舞をうつ伏せに寝かせて、そのまま後ろから一息に挿入した。
「やぁっ……あっ……!」
初めての感覚に、舞は両手でシーツを握り締めながら、涙をぽろぽろと零す。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます