第80話

2人で仲良く鍋をつついて、友季が後片付けをしている間に舞が入浴を済ませて。



そうして夜も更けた頃。



ベッドの中で、



「……っ」



舞は友季の体温に包まれて熱い吐息を零す。



ぎゅっときつく目を閉じる舞を、



「舞……」



友季が愛おしそうに呼びながら、舞の手を指を絡めるようにして優しく握った。



舞がゆっくりと目を開けて、友季をじっと見つめる。



「トモ、く……」



舞の目から零れ落ちる涙を、友季がぺろりと舐め取った。



「しょっぱい」



優しく微笑む友季に、



「……あ……」



舞はまた恥ずかしそうに目を逸らす。



舞が何か言いたそうにしているのを、友季はとっくに気付いていたし、話してくれるのをずっと待っていたのだが、



「……っ」



舞は言いたいことも、喘ぎ声とともに我慢してしまっているらしい。



かないとなると、余計に啼かせたくなる。



そう思った友季は、舞から一度体を離すと、



「?」



舞をうつ伏せに寝かせて、そのまま後ろから一息に挿入した。



「やぁっ……あっ……!」



初めての感覚に、舞は両手でシーツを握り締めながら、涙をぽろぽろと零す。

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