第64話
まだ小学生だった頃の舞も、今自分の部下として働いている小生意気な舞も、どちらも含めて、舞のことを好きになってしまっていた。
舞が友季に対して“嫌い”という感情をぶつけてくる度に、友季は表には出さないが何度も傷付けられていた。
まぁ、そもそもは舞の入社初日に、友季が舞に酷いことを言ったのが元凶なのであるが。
「今時の若い子はすぐに訴えようとしますから。セクハラには本当に気を付けて下さいね!」
上田はそう言って、ずっと手にしていた舞のバッグを友季に押し付けた。
友季はそれを受け取りながら、
(……告白するだけでも、セクハラになったりするのか……?)
そんなことを真剣に考えていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます