第75話
そんな周囲の様子には目もくれない唯は、うーん……と唸った。
「姫花に寄ってくる不審者とかを追い払うのに、やっぱり護身術は必要かと思って、独学で……」
独学で何とか出来てしまう辺りが、やはり凄いと思うのだが。
「お前が実は凄いヤツだったっていうのは、よく分かったよ」
佐藤は、唯の肩にポンッと手を置いた。
「今まで、ただのガリ勉な地味委員長だと思っててごめんな」
「……それ、ただの悪口だよな?」
唯は、ムッと唇を尖らせた。
そんな唯を、
「……」
うっとりとした眼差しで見つめる女子がいることに、鈍い唯は気が付かなかった。
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