第13話
恥ずかしいはずなのに、奥深くで感じる快感に、
「……あ……いやっ……」
お腹の奥がキュンと
「……っ!」
純の苦しそうな吐息も聞こえる。
「……沙那っ……あまり締めないでくれ……俺がもたない……」
純の、余裕のなさそうなその声に、
「……あっ……もう、ダメ――っ!!」
沙那が限界に達した。
沙那の内側が、一際強く純を締め上げ、
「……くっ……!!」
純の欲を搾り取った。
沙那はそのまま意識を失い、ベッドに体を沈めて動かなくなってしまった。
「にゃーん?」
スナオが、心配そうな声で沙那を呼ぶ。
そんなスナオを横目でちらりと見た純は、
「……」
無言のまま手早く後処理を済ませ、下の衣服だけを身に付ける。
汗で額に貼り付いた前髪をさっと搔き上げると、扉の所から微動だにしないスナオの傍まで歩み寄った。
「これで、沙那は俺の女だとよく分かっただろう?」
子猫相手に、大人気のない勝利宣言をした。
「分かったのなら、大人しく寝床に戻れ」
リビングにある猫用ベッドに連れ戻そうと、純はスナオへと右手を伸ばし――
「にゃっ!」
スナオが、まるで“嫌だ!”とでも聞こえそうな鳴き声を上げ、鋭い爪を立てた前足を純に向かって振りかざした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます