第15話

私達は仕事中だと言うのに、優雅にコース料理を食べる。



「伊集院家の令嬢の口には合うか?」


「はい」


拓真さんも私に気を遣ってこの店に決めたんだ。


「仕事中だからアルコールは飲めないけど…また、日を改めて小陽の歓迎会をしてやる」


「歓迎会なんて…別に結構ですよ」


私は拓真さんの提案を断った。


「私を他の秘書と同じように扱って下さい。伊集院家の令嬢だとか抜きにして下さい」



特別扱いして欲しくない。


他の人達と同等に扱って欲しかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る