第7話

俺は副社長の椅子に腰を下ろす。


「副社長、私を何をすればいいですか?」


「…そう言えば、お前の教育係は誰なんだ?後で栗原さんが教えに来るのか?」



「私が栗原さんの元に行けばいいんですか?」


「俺が栗原さんに内線で訊く。お前は俺のコーヒーを淹れろ」


「承知しました」


小陽は踵を返して給湯室に消えた。


元総理の令嬢が俺の為に動くって妙な気分だけど。


ちょっとした優越感があった。

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