第4話

**********


「小陽ちゃんをクビに??正気か?拓真」


「正気だ・・・」


「そう言われてもな・・・」

父さんは困惑していた。俺だって困る。

父さんは濱部辰真(ハマベタツマ)

大手化粧品メーカー『星凛堂』代表取締役社長。


俺は長男。次期社長・濱部拓真(ハマベタクマ)29歳



「一般企業に就職させたいと言う父親である伊集院元総理の希望で…母さんが引き受けた話だ。お前も知っているだろ?我が社の危機を救ったのは当時・帝和銀行の頭取だった元総理だって・・・」



「…じゃ父さんの秘書にしろ」


「俺の秘書は永遠君と栗原が居る。二人で十分だ」


「俺にだって…淡路さんと言う秘書が居るじゃん」


「淡路さんには今日から川下部長の秘書をお願いする」


「そんなの一言も訊いてないぞ」

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