第14話

俺の怒鳴り声とその音は同時。


そして、走り出した若がそいつから銃を奪い、殴り吹き飛ばしたのもほぼ同時、一瞬だった。



「颯!!勝手に動くな!!

お前が狙われてるんだぞ!!!」



颯の余りにも身を呈した行動に怒りが湧き、仕事ということも忘れて怒鳴っていた。それでも早く騒ぎが大きくなる前にこの場から立ち去らなければ行けない。



そっちの車の中で倒れてる奴らの回収は組の者に任せるとして、応援を呼ぶ電話を急いでかけた。颯も安全のために今は秋のとこに戻さなきゃな…



携帯を耳に当てながらそう思い、周りに目をやると20メートルほど先か…




女の子が倒れてるのが目に入った。それはここからでもわかるくらい血を流していて

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