まさかのカミングアウト
第3話
でも、つい数ヶ月前。
在学している高校の保健室のベッドで横になっていた時、カーテン越しに会話を交わしたあの人が、まさか幼馴染の皆川くんだなんて思いもしなかった。
6年という目覚ましい成長期を乗り越えてきた長い時の流れによって、声を聞いただけじゃ彼だと判断出来なかった。
しかも、片想いの相手であった皆川くんが、まさか3年前に歌手デビューしていたなんて驚いた。
街でKGKのポスターを見た時は、何となくセイくんが皆川くんに似てるなぁなんて、思った事もあったけど、それがまさか本人とは。
彼はあの当時から比べると声変わりをしていたし、私と2センチしか変わらなかった身長もグッと差が開いて大きくなっていたし、顔つきもだいぶ大人びていた。
しかも、当人であるセイくんの口から、私が昔から会いたがっていた幼馴染に『もう会えたよ』と言って、自分が幼馴染の皆川くん本人だとカミングアウトしてきた時は、正直ビックリした。
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