愛里紗の髪型
第8話
ーー翌日。
咲と母親と三人で朝食を済ませた後、咲とお互いの髪をセットする事に。
咲はドレッサーの椅子に座ると、口元を微笑ませながらこう言った。
「今日は愛里紗と同じ髪型がいいな。お願いしまーす」
「はい、キタ。任せて!」
因みに私の髪型とはゆるふわの片結び。
咲の柔らかい髪にコテを順番にあてていく。
カールは徐々に作られていき、パーマをかけたような雰囲気に。
最後はゴムが見えないように、少量だけ取った髪の毛を上から巻いてピンで止めるだけ。
簡単で可愛いく見えるから、何となくいつも同じ髪型に。
咲は二週間に一度くらいのペースで泊まりに来ている。
頻繁にお泊まりするのには少し事情がある。
昨晩から、やっぱり咲の様子がおかしい。
肩を並べながら通学している今だって、髪をいじったり、物思いにふけってるようにため息をついたり。
毎日一緒にいるせいか、微々たる変化に気付いたりもする。
泊まりに来る前まではいつも通りに見えたのに。
気のせいかな……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます