私だけの先生
第21話
「先生、この前はごめんね。連絡もなかなか出来なくて…。」
「いいよ。今、こうして梓に会えるだけでも嬉しいから。」
ーーある日の週末の土曜日。
私は先生と1週間ぶりにデートをしていた。
デートの日は、先生が自宅の近くまで車で迎えに来てくれる。
秘密のデートも楽じゃない。
毎回高速道路に乗って隣の県まで移動し、人目を忍んでデートをするからだ。
この徹底ぶりが、私達の恋愛本気度を示している。
いつも生徒達の為に授業を教えている先生が、今は私だけの男。
瞳、声、笑顔…。
今はその一つ一つを、独り占めしている。
自分だけが知っているプライベートの先生は、本当はシャイ。
手を繋ぐのも、いつも私から。
授業の時は積極的でも、普段はデートの行き先を決められないほど優柔不断。
だけど、抱きしめてくる指先から彼の好きが伝わってくる。
だから、彼の首に手を回し唇を重ねて気持ちに応える。
大人のキスを教えてくれる先生。
濃厚でしっとりと甘いひとときを、マンツーマンで教えてくれる。
以前は蓮しか知らなかったけど、交際していた二年間蓮にたっぷり調教されてしまったせいで、最近はすっかり肉食獣に…。
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