第5話

女の人だ。俺と同い年くらいだろうか。


白色のワンピースに、赤いカーディガンを羽織っている。


靴は履いていない。


......この人って



「ユウ?」



小声で話しかける。


女の顔に笑みが広がった。


「ピンポンピンポン大正解〜!!! 私ユウでーす! 久しぶり時雨くん!!」


......間違いない、ユウだ。


いつまでも子供っぽくて、ハイテンション。


 何でユウがここにいるんだ?


「って思ったでしょ〜? 私は優しいので答えてあげます!!」


 ユウは何でもお見通しのようだ。


「......幽霊になったとか?」


冗談半分で言ったつもりだった。


「えええええ!? ......当てられたっっ!? うそおおお!?」

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