第4話

......眠れない。


昼間のニュースが頭から離れない。


ユウは死んだ。それだけだ。


それだけなのに、なぜここまで俺を悩ませているのか。


......スッキリしない。


 夜散歩でもすれば少しは良くなるかもしれない。


ユウのことは忘れて、ちょっと疲れてもう一度ベッドに入れば、ぐっすりだろう。


我ながら名案だ。


 ゆっくりとベッドから起き上がる。


ベッドを離れ、そーっと病室のドアを開けた。


と思ったら、ドアを開けた瞬間、誰かの顔が目の前にあった。


「ぅわっっ」


急いで口をつぐむ。


びっくりして声を出してしまった。


同室の人が起きてしまったら大変だ。


 少し後ずさって、正面衝突しかけたその人をよく見てみた。

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