第60話

翔貴side


葵衣が撃たれて3ヶ月


仕事を放置して、葵衣のそばから離れない俺


お袋も毎日、見舞いに来る


お袋が帰ると、2人きりになる病室


俺は、たくさん話しかける


寝顔ですら愛おしいと思う


いつものように話しかけていると微かに反応する手


俺は、必死叫んだ


「葵衣!目を開けろ!戻ってこい!」


何度も呼びかけると薄っすらと目を開ける葵衣


「葵衣!わかるか!」


「しょ、、、う、、、き、、、さ、、、ん。」


ずっと眠っていたせいか、掠れた声しかでていない葵衣


俺は、嬉しくて葵衣の手を握る

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