Ⅵ
第57話
葵衣side
周りは真っ暗で何も見えないし、聞こえない
どうして、私はここにいるんだろうと考えるが思い出せない
「「葵衣」」
後ろから私の名前を誰かが呼ぶ
「葵衣、ごめんね」
やさしくて、懐かしいどこかで聞いたことのある声がする方に振り向くとママとパパがいた
私は、2人のもとへ走り、抱き着いた
「会いたかったよ~もう私を置いていかないでー」
と2人に泣きつく私
「何、言ってるの。葵衣はもう1人じゃないでしょ。」
「そうだぞ、葵衣は1人じゃない。だから泣くな。俺たちはずっと葵衣を見守ってるから、早く帰りなさい。」
「嫌だ!私もここで2人と一緒にいる!」
「だめよ!帰りなさい!」
怒るママを見たのは久しぶりだった
「葵衣には、大切な人がいるでしょ?このまま私たちと居たらもう2度と会えないのよ。それでもいいの?」
大切な・・・・・・人
しょう・・・・・・き
翔貴にあ・い・た・い
「あいつ、待ってるみたいだから早く帰ってやれ。」
「うん」
さっきまで真っ暗だった視界が白く明るくなり始めた
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