第44話

書斎の扉を開ける


「随分と乱暴な登場だな黒蝶。」


そういいながら薄ら笑いをする橘組組長


「お前に、聞きたいことがある。」


「ほう、聞きたいこととはなんだ?」


「鈴木結衣と鈴木新のことで何か知っているんじゃないか?」


「誰だそれ。そんな名前聞いたこともないな。」


「それはおかしいなー。お前の姉さんと義兄さんだろ?橘 龍之介さんいや、神田 龍之介さん。」


「あーそういや、そういうやつもいたなー。十数年前に死んだ奴の名前なんていちいち覚えてられないからなぁー。」


「死んだ?何言ってんだ?殺したの間違いだろ?」


「お、お前どこまで知っている?」


「何、驚いてるんですか?すべて知ってますよ。すべてを知ったから復讐しにきたんだよ。叔父さん」


そういってフードを取ると現れるのは綺麗な金髪とブルーの瞳


私は、クォーターだから今まではずっと黒のかつらと黒のカラコンをしていた


「お、お前は、葵衣なのか?」


「そうよ。これが本当の私であり、私が黒蝶だよ。フフッびっくりした?」

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