第43話

葵衣side



この1か月間、私は自分の出生についてすべてを調べ上げた


今、私がいるのは橘組の屋敷


「おい、お前どこの組のもんだ!」


威張り散らす組員の背後に回り手刀で気絶させる


もう1人の組員は何が起きたのか分かっていない様子


「黒蝶が組長に話があると伝えろ。」


と少しだけ殺気を出しながら言うと慌てて中に入っていく組員


今の私は葵衣ではなく、上下黒のセットアップに足首に黒蝶のタトゥーが入った黒蝶の姿


わたしはそのまま屋敷に入り組長がいるであろう部屋に向かう


「お待ちください。」


組長の側近の淳が私を止める


「黒蝶が組長になんの御用ですか?」


「お前に話すことではない」


「私は組長の側近です。お話が聞けないのであればこれより先には行かせません。」


「うるさい。」


ドゴッバキッ


淳の腹に一発とそのまま背中を蹴り上げると膝から倒れていく


それを見ていた組員に組長はどこか聞く


「しょっ、書斎にいらっしゃいます~」


そういって逃げていく組員

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