第25話
今日もいつものように準備をしていると玄関が開く音がした
「おかえりなさいませ。」
「あぁ」
「お食事はいかがなさいますか?」
「食べる」
「かしこまりました。準備いたしますので先にお風呂へお入りなってください。」
「あぁ」
なぜ、こんな早い時間に帰ってきたのだろうと思いながら作っておいた夕食を温める
でも、それを本人に聞くことはしない
聞いてもきっと無視されるだけだから
私たちに会話はないから
温め終わった夕食をテーブルに並べて私は自分の自室に行く
今日もいつものように夜になったら町に行く予定だったから出していた服とパソコンを
ダンボールに入れてクローゼットの奥に押し込んだ
部屋から出るとお風呂からあの人から出てきた
「お食事はテーブルに用意してあります。失礼いたします。」
そういって部屋に戻ろうとしたとき声をかけられた
「お前は、食べないのか?」
初めて、声をかけられた私は驚いてしまった
「えっ?」
「お前は食べないのかと聞いている。」
「ご一緒してもいいのですか?」
「あぁ」
「ありがとうございます。」
こうして初めて、私たちは二人で食事をした
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます