酸素のない金魚鉢

@zinseisekai

第1話 わたしのために

わたしの人生を書こう。

なんのために?


正直、わからない。


誰かにこれを読んで、慰めて欲しいわけではない。

認めて欲しいわけでもない。

お尻を叩いて欲しいわけでもない。


これを読んで、「何が辛いんだ。私の方が辛い人生だった」と思われるかもしれない。


そんなのどうだっていい。


みな、人それぞれ地獄がある。


わたしの地獄はこれだった。


ただ

自分の人生はこうだったと、

事実を事実と認め、

自分よ、よく頑張ったと、

自分という人生との折り合いをつけるために、

今、書いているのだと思う。

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