第6話

俺みてぇな屑は悪いことして生きるしかない。

罪悪感なんて感じる位なら、端から組になんざ入らないからな。



それなりに悪い事を重ねて楽しく生きてきた。

いつだって。


そう。事件直前まで。




俺が吹っ飛ばされる少し前に抱いた女は白濁にまみれて、カラダ売って。

男は絶対世話になってる代物、AVの女優をしていた。


出演料は今のご時世2回ナマして10万いくかいかねぇか。

コイツの場合は快楽とクスリの為だろう。

その命さえクスリの為の物かもしれない。



『あんっ、あんっ、もっとぉ…っ』


誰彼構わず受け入れたそこにぶちこむ俺もまた"誰彼"の仲間入りで

終わりゃあそれで、はいオシマイ。


気に入った女はストックしては更新していく。



ほれ、なんて1万を小遣いに投げた。


てめぇのシノギを俺が吸い上げてんの、分かってるんだかねぇんだか。やたら嬉しそうに抱き着いた。



「ありがとー。お兄さん好きぃ。」

「俺の何が好きだって?」


「分かってる癖にぃ。」



ま、てめぇのシノギの為に体張ってるだけ

俺よりマシだろう。

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