第5話
この国は暴力団を排除したがる。
が、俺みてぇな犯罪者や予備軍が好き勝手してみろ。頭使えば分かる筈だ。
それを纏めて最小限の悪に丸めんのが『暴力団』とか『ヤクザ』って言われる組織だ。
因みにヤクザにだって規律も有るし守らなかった時のペナルティも有る。
分かりやすいのは規律で言えば"堅気"に手は出さないとか、ペナルティなら小指を落とす"エンコ詰め"だ。
銃(ハジキ)だってちゃんと使用制限が有る。
そんな有り難いのか迷惑なのか判断つかねぇ組織にはシマつってテメェんとこの縄張りがある。
この街には二つの組織が北と南でシマを張ってる。
丁度まん中の『屯八通り』がその境。
正式な名称は『とんはちどおり』だが、対極する二つの組織が、やれシマ荒らしただのと小競り合いを繰り返すからいつドンパチ起きてもおかしくねぇってんで
大概の奴等が『ドンパチ通り』と呼んでいる。
小汚ないネズミやズル賢い烏、ふてぶてしい野良猫がはびこって
香水臭ぇケバいネェチャンが谷間寄せてすり寄る
ドブ臭ぇ街『御咎町(オトガメチョウ)』
それがこの話の舞台だ。
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