第53話
しかし、ホントいつ見てもおもしれー。
よほど食べれて嬉しいのか、若干、幼児化してる。
毎日マジで大変だけど、この双葉を見る度に職人の道を選んで良かったな、と思う。
「なかなか皐月君もやるだろ」
「本当に〜。日に日にレベルアップしてるよね」
「そりゃ協力なライバルも入ってきたし、頑張らんとなぁ」
親父さんが横から俺の肩をバシッと叩き、機嫌が良さそうに笑う。
ライバルか……。
本当にそうだな。
見ているこっちが心配になるくらい、祖母さんの筒地に対する気に入りようが半端ない。
あの男の方も何かと理由をつけては祖母さんに話し掛けにいってるし。
惚れただの何だの言って、今まで勤めていた店を辞めてまで祖母さんに付いてきたところも引っかかる。
仕事も出来るしなー。
元々、修行を積んだ後にうちへ来たんだから出来て当たり前かも知れないけど、即戦力として扱われてて悔しい。
あの普段は鬼のような双葉の祖父さんが甘々対応なのも気になる。
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