第45話

罰が当たったな、と思う。


聖也君も罰が当たったし、あたしにも当たった。


世の中、上手く出来てる。



「あ、」



そんなことを考えていたら、服の中に手を入れられそうになったから手を掴んで止めた。



必死に言い訳を考えながら。




「……何?」


「うん…。口でしてあげる」


「なんで?」


「生理中だから」





本当は違うけど、嘘を吐いた。


断りたいけど、でも断ったらまた浮気されるかもと思うと怖くて止まらない。



まぁ、そういうの時々してるし、聖也君も特に疑わずにちょっと嬉しそう。



次の言い訳はどうしようか悩む。

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