第10話
動揺しまくりなあたしとは違って東郷は普通な顔をして空調を整えている。
ベッドの近くの棚に財布とかキーケースとか、ちょっと乱暴な感じにポイポイと置いて意外と雑。
やっぱり男の子なんだなー。と思いながら見てたら視線を向けられて目が合った。
じっと見つめられ、恥ずかしくなって目を逸らす。
その瞬間、腕を引っ張られてベッドに押し倒された。
「なんで照れてんの」
「そりゃ…、今からするんだと思ったら、何かちょっと」
「ふーん。まぁ、いいけど、目を逸らすのは禁止ね」
「えー」
「そこは絶対。ちゃんと俺の顔を見てヤってよ」
「うん…」
頷いたあたしに東郷は薄く笑みを描いた。
そのまま頭を抱え込まれ、やたらめったら甘いキスをされる。
随分、手慣れたキスだ。
苦しくって顔を横に向けても離してくれず、首筋に唇を這わされて声が出る。
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