第5話

「したいって…。俺と?本気で言ってる?」


「言ってるよ」


「あー、でも、ほら、俺、金持ってねーし」


「要らない。あたしが払う」


「えー…」


「そんな怪しまないでよ。あたしだって普段は初対面の人とこんなことをしたりしないんだから」


「ふーん」


「ただ最近色々あって寂しくてさ。君タイプだし、一晩だけ相手して欲しいなー。ダメ?」




適当な台詞をぶっこいてニコッと笑い、首をコテンと傾げてみる。


自分では可愛いつもり。



それを聞いて青年も乗り気になったんだろう。


渋りながらも、ちょっとエロい目付きで上から下まで舐めるように見られた。

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