第4話

「酔ってんの?」


「酔ってないよ」


「酒飲んだ?」


「飲んでないって」


「なんで俺と?」


「君としたい気分だから」





疑う青年にビシバシ答えていく。 



正直、面倒くさいのは要らない。


サクっと行ってサクっと解散。


それが目当て。



相手は誰でも良かった。


危なくなさそうで、それなりに小綺麗な見た目なら誰でも。


この子に声を掛けたのだってそう。


顔がタイプ、それだけ。


だから別に断られたっていい。



それなら次はコンビニの前で座り込んでいる2人組のお兄さん達に行こうと思う。

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