第3話

「ホテル行こ」


「ホテル?」


「うん。そう。その辺のラブホかどっか。2人で」




再び、目的を告げてみる。


すると、青年は信じられないと言いたげにクリッとした目を瞬かせた。



緩くパーマの掛かった茶髪に今風の服装。


可愛い顔立ち。


あたしより随分と若そう。



結構好み。




当たり前だけど、青年は不審がっている。


あたしの顔を訝しげにジロジロと見て、まるで危ない女扱い。



でも、その方がいいや。


簡単に誘いに乗ってくる男より安全。

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