第71話
しかし、そうやって言わずとも空気を読んだ言動をしてくるんだから、兄貴はずる賢い。
さすが、渡り鳥のように色んな女の子の隣を渡り歩いてる男。
道理であれだけコロコロ彼女が入れ替わっても、修羅場にならずに過ごせているわけだ。
会わされる側のコチラは、毎度“初めまして”ばかりでプチ修羅場だけども。
「焦ったわ〜」
「ありがとう、治郎君」
「しかし、なんで兄貴がココにいるの?」
レジを済ませ、店を出て直ぐ。
お礼を言う村田の隣で、さっきからずっと気になっていたことを兄貴に尋ねる。
居てくれて助かったけど、いきなり現れるから本当にビックリしたんだもん。
兄貴の家はココから車で2時間は離れてるし。
偶然会うっていうのは、まずあり得ないから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます