第56話
それから、皆でたこ焼きパーティーをして、夜も深まった頃。
「お前ら全然変わってねぇー!」
私の卒アルをクローゼットの奥から引っ張り出してきた兄貴たちが、写真と実物を見比べて爆笑する。
兄貴たちが見ているのは私と村田が写っている小学校の卒アルだ。
横からチラリと覗き見れば、懐かしい自分たちと目が合った。
しかも、本当にあんまり変わっていない。
面影バッチリ。
そのまま成長しましたって感じ。
「あ。この人、高校でも一緒だったんだね」
「そうよ。今でも時々、会うわ」
盛り上がる兄貴の傍らで村田は高校のアルバムの方を見ている。
同じ小学校だった同級生を高校の方でも見つけて、何故だか嬉しそうな顔をしてた。
“ウォーリーを探せ”を見るように、他にも知っている人がいないか探してる。
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