第53話
「いいぞ。俺が持ってることにしよう」
「ばーか。そこは光弥より俺が持ってることにした方がいいって」
「何言ってんだ。お前に任せたら、それを餌に自分のところに来させるだろ」
「それを言うなら光弥だって。持っていくだとか言って、どうにかして会おうとするだろ」
買い出しから帰ってきた光弥と志朗が村田の肩に腕を絡ませ、ギャーギャーと言い合う。
持っていた買い物袋をテーブルの上に放り出して、たこ焼きよりも卒アルの保管権争いに夢中だ。
どうやって貴ちゃんを成敗するかって話にまで発展してる。
見せる気もないのに呼び出す気、満々になっちゃって。
強引というか血の気が多い。
これがあるからこそ貴ちゃんは兄貴が苦手だとも言える。
傍で聞いてた村田も苦笑い。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます