第44話
「もっと他にいいヤツがいるだろ」
「そうそう。村田とかな」
「また言ってらぁ」
「だって、あいつイイ男だろ」
「なー。いいじゃん。村田。性格もいいし」
志朗と光弥が私の隣に座り、ゲームのスイッチを入れながらヘラヘラと笑う。
兄貴たちは昔から村田推しだ。
子供の頃から何かにつけては私と村田をくっつけようとしてくる。
まぁ、兄貴達にとっても村田は昔なじみの友達だし。
私が村田を好きだった時期って兄貴たちにもよく遊んで貰ってたから、そのときの村田ラブな私の思い出が強いんだろう。
妹の友達って位置にいたけど、村田は性格的にも兄貴たちと合ってたし、上の兄貴たちより歳の近い2人からすれば弟みたいな感じなのかも知れない。
それこそ再会したって話をしたら大盛り上がりで、実家に来る度に村田の話題が出てくる。
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