朝チュン

第22話

「……ヤッてしまった」




朝日が差し込む眩しい部屋の中。



布団に寝っ転がったまま天井を見上げてポツリと呟く。




村田ん家の三毛猫が鈴を鳴らして部屋から出て行き、2人っきりの空間に冷房の音だけが静かに流れている。




横で寝転がってる村田はまだ夢の中。



私のお腹を抱き締めながら寝てる。



ちょっと甘えているみたい。



可愛い。



しかし、まぁ、何が問題かって私も村田もお互い何も着ていないことだ。




裸。リアルに裸。


素っ裸。


所謂、朝チュンってやつだ。


それを証拠付けるようにベランダで雀が鳴いている。

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