第11話
「そんな風に抵抗されてもな。逆に煽ってるようにしか見えねーぞ」
「やっ…、ちょっと……」
「あー…、ってかやばい。マジで我慢できねーかも。理性ぶっ飛びそう」
変態発言をするあっくんに、げんなりする。
本気?それとも冗談?
あっくんの気持ちがわからない。
「本気で怒るよ。冗談にしたってキツすぎるから」
とにかく負けじと、あっくんをキッと睨む。
冗談の範疇なんてとっくに超えてるけど。
こんなこと……、あっくんが本気でするわけないって思いたいんだもん。
だけど、それがイケなかったのか、あっくんの顔付きがみるみると険しいモノに変わっていく。
「……冗談?脱がされて触られてんのに?」
「違う!そうじゃなくて……」
「はっ、そうかよ。だったら、もういいわ。マジでヤメてやんねー」
やばい……。
本気で怒ってるときの顔だ。
「ゴメン。本当に嫌だ、もう、ヤメ……」
「は?今さら遅ぇよ」
噛みつく勢いで肌に吸い付いてくるあっくんが怖くて……。
涙が零れた。
もう嫌だ。
「ヤメてよ……」
嫌だよ、あっくん。
ヤメてよ……。
そう強く願うのに、あっくんは。
「知るかよ」
嘆くように呟いて私の唇に自分の唇を重ねた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます