第67話
「チエミ」
「……はい」
「さっき、そう呼ばれてただろ」
ふいに彼が振り返って私の名前を呼んだ。
彼の凛とした目が私を映し、彼の低く耳触りのいい綺麗な声が私の鼓膜を揺らす。
ただそれだけのことなのに、頬が熱を帯び、紅く染まっていく。
彼は…きっと天然タラシというやつだ。
本人にそのつもりが無くても、無意識のうちに女の子を惚れさせてしまう。
顔も然ることながら、この人の放つオーラがそうさせてしまうんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます