第65話

「まさか匿ってくれちゃったり…するんですか?」


「勘違いすんな。どの道ココに放置するわけにはいかねぇからだよ」




ツンデレ入りました!!あざーすっ!!と言いたくなるような台詞を吐き、彼はドアを開けるなり煙草に火を点け歩き出す。



そんな彼に黙って付いて行く私。




月の光もあまり当たらないような裏道に、カラン、コロン、と下駄の音が響く。



白い特攻服の彼と振袖姿の私。



映画の撮影でもしてるんですか?ってくらい非現実的なその組み合わせに、追われている身なのについついボーっとしてしまう。

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