第16話

エントランスホールを抜け、赤く重圧感のある会場の押し扉を開く。



ホワイトとゴールドを基調としてデザインされたパーティー会場は、老若男女問わず沢山の人で溢れてて、着物、ドレス、スーツと服装も様々。



主催者である豊子先生の息子の意向で、あくまでもカジュアルに…と立食パーティー形式だ。



カジュアルと言っても一流のシェフが腕を振るうビュッフェは、高級な食材をふんだんに使っていて豪華。


種類も豊富だし、見た目もそうだが味も文句なしだと思う。


ロブスターが美味しそう。




「お1つ下さいな」


「畏まりました」




ボケっと突っ立っている私の前を、正装したウェイターがシャンパンやワインの入ったグラスを持ち、忙しく歩いていく。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る